Q:現在の日本では(一生涯で)何人に1人が「がん」になるでしょうか? こう投げかけた清水さんは、自身の体験について語り始めました。 10月4日(金)3学年を対象に、サンスマイルえがおの清水さんを講師に、「命の尊さを 考える授業~がん体験談から考えるがんのこと・がん予防について~」を実施しました。 「なぜ私は病院に行かなかったか?」「乳がんの場合は何科に診てもらえばいい?(※1)」 お話しのところどころでQマークを入れながら進めていきます。 「もし、がんと言われたらと思うと怖くて行けなかった。でも、本当に怖いのは、そのまま にしてがんを進行させてしまうこと」「この先どうなるのだろう?家族に何と伝えればいいの だろう?」「二男は『僕は(話しを)聞きたくない』と言ったので(当時は)がんのことを話 さなかった」自身の思いや体験を語っていきます。 その後も山梨県のデータをもとに母親世代の40代半ばは乳がんのリスクが高いことやがんの 予防についてお話しされました。 ※1 乳腺(にゅうせん)外科 以下は生徒の感想用紙からの抜粋です。 「子どもが私たちと同じくらいの年齢だと聞いたときに、もし自分の親がそういった病気になっ ていたらどうするだろうかを考えました」「治療の一つである抗がん剤は前からよく耳にしてい ましたが、実際に受けた人の話を聞くことは私にとって初めてのことでした」「『いつもどおり に接してほしい』そう言われたときはっとしました。私の身内の人ががんになってしまったとき、 よそよそしい態度をとってしまったことを思い出しました」「もし私ががんにかかってしまった 場合、(治療方法を)決めることができるのか不安な気持ちになりました」「今回の授業で感じ たことが2つあります。1つめはたくさんの知識を蓄える大切さです。(中略)2つめは人を支え る、支えてあげることの大切さです」「『過去の自分は変えられないけれど、今・未来の自分は 変えられる』という言葉がすばらしいと思いました」「普通に接して、本人が『私は私だ!』と いうふうに思えるような環境をつくっていきたいです」 今回は3学年対象の授業でしたが、本講では3学期に12年生を対象とした「命の大切さについて 考える授業」を計画しています。