2月15日(土)およそ100人の方々を前にして、本校2学年生徒3名がスピーチをしてきました。その名も「甲府ラーニング・スピーチ」発表したテーマは「甲府市の歴史」です。
法泉寺は山梨県を代表する由緒ある寺院です。甲府五山の一つで、本尊は弥勒菩薩、武田勝頼公の菩提寺(ぼだいじ)でもあります。勝頼の葬儀は京都の妙心寺(みょうしんじ)で行われましたが、葬儀に参列した法泉寺の和尚がその歯髪の一部をもらいうけ、法泉寺境内(けいだい)に埋葬(まいそう)したと伝えられています。それが「歯髪塚」で、この歯髪塚の目印に桜が植えられたといわれており、現在も勝頼の墓地には桜の木があります(※)。この他にも鐘楼門(しょうろうもん)や経塚(きょうづか…経典を収めておく建物)などの市指定文化財をもつ法泉寺と、これまた武田氏に関係のある御前神社(みさきじんじゃ)について発表しました。
スピーチを終えた3人はこう述べました。「少し緊張したけど、練習の成果を出すことができて良かった」「ホールが広くて声が響いて気持ちよかった」「楽しかったー!最高でーす!」「お母さんの顔が見られて安心してスピーチできました(でも、担任の先生の顔は見ないようにしました)」そしてこう結びました。「これがきっかけで芸能界デビューしたりして」と。3人の夢が広がります…。
堂々と、そしてはっきりとした通る声で発表した3人でした。
※この様子はYBSテレビで放映されます。
※武田勝頼については、「首級牛蒡(けこみごぼう)」という言い伝えがあります。これは京都六条河原にさらし首とされた勝頼の首級(しゅきゅう…討ち取った敵の首のこと)を法泉寺の和尚が甲斐国に持ち帰ろうとしたときのこと、織田勢の目が厳しく、見つかる寸前に山中の民家の縁の下にあった牛蒡(ごぼう)の俵の中に首級を隠して難を逃れたということです。